思い出したコト。

3年前のあの日。

好きなヒトの家に泊めて貰った日。
当たり前だけど、アナタは私を寝かせてから部屋を出て行った。


でもね。
私はあの時寝てなかった。
寝たふりをしてた。
だから出て行ったの、気付いてた。


あの時ホントは。
「行かないで」って言いたかった。
「行っちゃヤだ」って言いたかった。
だってもう時間がなかった。
アナタは帰国間近で、私はあと半年残ってて。


でも結局言えなかった。
怖かった。
言ったらどうなるのかわからなくて怖かった。
そしてちょっと泣いた。


だってうまくなんか行くわけない。
不安定さを露呈して、子供みたいに泣いてしまったりもした。
そんなの面倒でしょ。


そして何もないまま、アナタは帰った。
見送りすらも拒否されて。
(訳があったから仕方ないんだけど)


こんなコト思い出したら、泣けた。


あの時どうすればよかったんだろう。


今も好きなのかはわからない。
でもそこから身動きできなくなってる。
そして「好き」とか「愛」が分からなくなってる。



前にも後ろにも進めない今。
いっそ振られちゃえば良かったのかな。
まぁそれに近い状況だけど、決定的な言葉はない。
それに下の名前で呼ぶ。
期待も膨らんじゃうけど、でもそれは子ども扱いなだけ??


やっぱり怖くて、言えないし聞けない。
だから3年前から一歩も動けない。
愛したいわけでも愛されたいわけでもない。


ただ隣に居て、頭とかなでて欲しい。
それだけ。

それすらも望んだら、駄目??


こんなの、未来はないけど。
でも。
ただ甘えたい。


それだけなんだけど、な…。